日テレが2大会連続13度目の優勝と、8季ぶりの3冠獲得に王手をかけた。浦和に1-0で勝利。なでしこジャパンFW田中美南(24)のゴールが決勝点となった。リーグ戦、リーグ杯制覇に続く3冠まであと1勝。来年の元日に行われる決勝は2大会ぶり7度目の優勝を狙うINAC神戸と戦う。

エースの田中美が自信を持って決めた。前半43分、MF長谷川から右クロスが上がると、中央に詰めたFW小林がキープ。小林のパスを受けた田中美の狙いすました右足のシュートはポストをたたくもゴールに吸いこまれた。「落ち着いていた。入ってくれて良かった」。1点を守り、リーグ戦、リーグ杯に続く3冠と大会2連覇に王手をかけた。

15年から3季連続で2冠は手にしたが、3冠は遠かった。8季ぶりの栄冠のため、田中美自身も成長を遂げた。「監督から『点を取るために周りの位置を動かせ』と言われていた。いかに点を取るか考えてきた」。ゴールにこだわってきたからこそ、この日も決定機をものにした。永田監督も「ビッグゲームで取るべき選手が取っている。勝利に持ち込む数が増えている」と田中美を評価。次はINAC神戸との決勝戦。元日での試合にエースは「3冠を取りたいと言ってきた。いい準備をしたい」と引き締めた。