元日本代表の名古屋グランパスGK楢崎正剛(42)が11日、名古屋市内で引退会見を行った。8日にクラブから引退の発表をしていた。

引退を決断した経緯について「昨シーズン前に最後のシーズンと思って臨んで、シーズンが終わってやりきった気持ちがあるのか。自分では判断しかねるところがあって考えた。自分に(他チームから)オファーをいただいていたのもあって、時間をかけていくうちにモチベーションが上がってくるのを期待していたが、それが感じられなかった。気持ちが切れたな、と。年末にはそういう判断になった」。今後に関しては未定で「何らかの形でサッカーの発展に貢献していきたい。これからゆっくり考えたい」と語った。

2002年のワールドカップ(W杯)日韓大会で正GKを務めるなどW杯で4度メンバー入り。国際Aマッチ通算77試合出場で、00年のシドニー・オリンピック(五輪)にも出場した。J1最多631試合出場の記録を持つ。昨季の公式戦出場はなく、名古屋がJ2にいた17年9月のツエーゲン金沢戦が現役最後の試合となった。

奈良育英高から95年に横浜フリューゲルス(現横浜F・マリノス)入りし、99年から加わった名古屋で20シーズンを過ごした。10年は名古屋のJ1初制覇に貢献し、最優秀選手賞にも輝いた。