星槎国際湘南が、名門・常盤木学園を弾丸ゴール1発で沈めた。

ゴール正面30メートルのFK。柄沢監督は「女子でこのキックできるのはいない。そう、ロベカルみたいですね」というDF黒柳を指名。右足から放たれたボールは、相手の壁を越えても浮き上がることなく、ネットに突き刺さった。本職のDFとしても猛攻に耐えた黒柳は「無失点で優勝することしか考えていなかった」と笑顔だった。

星槎国際湘南にはサッカー専攻があり、授業でも海外サッカーなどを研究することができる。日本人初のプロ奥寺氏が名誉校長を務め、旧西ドイツ代表でW杯で活躍し、Jリーグでもプレーしたリトバルスキー氏もアドバイザーを務めるなど世界を見据えてきた。

系列のOSAレイアUー15からの一貫教育でレベルアップを図り、日テレ宮沢ら日本代表も輩出した。DF渋谷主将は「大好きなサッカーに集中できる環境があるおかげ。監督、指導者の方々に恩返しができてよかった」と初の日本一に感謝を忘れなかった。【野上伸悟】