J2モンテディオ山形が27日、FC東京のDF柳貴博(21)を育成型期限付き移籍で獲得することが明らかになった。身長185センチの大型ディフェンダーで、16年に下部組織からトップチームに昇格。昨年にはU-21日本代表に選出され、昨年1月に中国で行われたU-23アジア選手権の北朝鮮戦では、プロ入り初ゴールで先制点を奪うなど勝利に貢献した。

高さに加えて豊富な運動量を誇り、右サイドを主戦場とするサイドバック。またセンターバックもこなすなど、ユーティリティーな才能を持つ。今季は東京と契約を更新していたが、昨年の主戦場がJ3で戦う東京U-23で、出場機会を求めて新天地への移籍を決断した形だ。

山形はブラジル人のDFホドルフォ(21=メトロポリターノ)を獲得するなど、J1昇格へ向け最終ラインの立て直しを図っている。柳はすでに沖縄で行われていた東京のキャンプを離れており、早ければ今日28日から始まる鹿児島県さつま町での2次キャンプから合流する見込みだ。

◆柳貴博(やなぎ・たかひろ)1997年(平9)8月5日生まれ、東京都出身。10年から東京の下部組織でプレーし、16年にトップ昇格、17年のルヴァン杯ベガルタ仙台戦でトップ初出場。J1通算出場は4試合。U-18から毎年、年代別の日本代表に選出される。185センチ、79キロ。今季推定年俸は480万円。