J2柏レイソルのMF瀬川祐輔(24)が人気漫画「ドラゴンボール」さながら金髪の“超サイヤ人”と化し、得点王と圧勝優勝を目標に掲げた。

チームは30日、鹿児島・指宿でトレーニングを行った。ネルシーニョ新監督の指揮の下、4グループに分かれ激しい球際と強度の高いミニゲームを行った。

瀬川は「戦術も、監督が思い描いているものを少しずつ伝えてくれている。今やっていることが、開幕からどういう風に結果として出せるかですが、手応えはみんなあると思います。監督は、調子いい選手を使うという情報もある。みんな危機感もあって、1日1日、激しいプレーでアピールしているのかなと感じます」と充実感を口にした。

その中で、目立っていたのは瀬川の金色の髪だった。ワールドカップ(W杯)ロシア大会でのDF長友佑都をほうふつさせる「超サイヤ人」だった。瀬川は「僕自身、外国人監督が初めてで。少しでも目立った存在になりたいなと。少しでも使いたいなと思われるように金髪にしました」と意図を明かした。現在は金色だが、徐々に色を変え、白銀への進化を描いているという。

J2群馬からプロ生活をスタートさせ、1年目で13得点とブレーク。昨季は、夏から主力に定着し、J1で25試合9得点とJ1で自己最多得点をマークした。持ち味の裏に抜けるスピードはもちろん、ハードワークを駆使する守備の献身性も目立った。今季はプロ1年目と同じJ2が舞台となる。「群馬の時は、無我夢中で個人の結果だけを求めてやってきた。今回は周りの質も高い。そういった中で、群馬の時より点を取らなければいけない」と見据えている。

「1年目はゲームの流れを考えずにゴールに向かっていくというタイプだった。今は、ネルシーニョ監督から、ゲームの流れを読むことを要求されている。どこでスイッチをいれるか、状況判断は自分に足りないところなのでしっかりやっていきたいなと思います」 現在はまだ、ポジションが確定していない段階だが「前で出られたら、得点王を目指したい。PKは蹴られないとは思いますが(笑い)、その中でも関係なしに点を取れれば」と高い目標を口にした。

今季の柏は主力の大半が残留し、J2リーグで「勝利」が求められる立場だ。そのプレッシャーも受け止めている。「去年のラスト2試合を見たら結果出せるチームだと思う。J2で難しいチームになりますが、1敗もしてはいけない、優勝して記録つくるぐらいの勝ち点をあげないといけない」と覚悟を示した。

10年にネルシーニョ監督がJ2で柏を指揮したシーズンは、全38試合で敗戦はわずか2で圧勝優勝した。当時を超える強さを発揮し、1年でJ1に返り咲く。