6年ぶりJ1の大分トリニータが、開幕連勝を逃した。開幕戦で鹿島を撃破し、勢いはあったが、これでかえって油断を招いた。

この日はホーム開幕戦。より以上に力も入ったはずだが、片野坂知宏監督(47)は「鹿島に勝ってどこかで、私を含めて、なんとなくJ1でやれるのではないかというのがあった」。油断からか、連係の精度が悪く球際の競り負けやパスミスを連発した。

鹿島戦で2得点したFW藤本憲明(29)へのボール供給もできず、シュートは前半のみの1本に押さえ込まれ、点差以上の完敗だった。

就任4年目で松本に初黒星を喫した指揮官は「勝ち点1でもとる試合をしたかったがパワー不足。自分たちの力が足りない。甘さが出た。松本にJ1初勝利を与え、悔しい」とガックリ。主将のDF鈴木義宜(26)は「大分のベースの走ったり、戦ったりで相手を上回らないと勝てない」と危機感を募らせた。