J2アルビレックス新潟は今日3日の第2節、ジェフユナイテッド千葉とアウェーのフクダ電子アリーナで対戦する。2日はクラブハウス練習場で前日調整。FW渡辺新太(23)がチームの今季初得点を挙げて今季初勝利に貢献することを誓った。開幕の京都サンガFC戦(0-0)は後半途中出場で無得点だったが、フクダ電子アリーナは昨季2得点した相性のいいスタジアム。ここでのゴール、そして勝利は自身にもチームにも勢いをつける。

渡辺新がぎらついたまなざしで言った。「チーム初得点は俺が取ります」。3日の千葉戦の狙いは明確だ。この日の締めのシュート練習ではボレー、ヘディングと球際の強さを見せてきっちりとマウスに収めた。「練習から得点のにおいをさせている」。片渕浩一郎監督(43)もエースの好調さを感じ取った。

アウェーの千葉戦は相性がいい。ルーキーだった昨季の第14節、2得点して2-1の勝利に貢献した。「フクアリはサッカー専用スタジアムでやりやすい。点を取れる雰囲気がある」と言う。「個人の相性は確かにある」と話す片渕監督もサガン鳥栖に所属した現役時代、アウェー北海道コンサドーレ札幌戦は相性が良かった。J2初となるハットトリック(99年)を含め合計4得点の経験がある。「こちらも得点しやすい状況を作ってやりたい」とストライカーの嗅覚に期待する。

スコアレスドローだった開幕の京都戦、渡辺新は後半26分から途中出場。シュートを1本放った。「最後の質を高めたい」とフィニッシュの精度を課題にこの1週間練習してきた。「スタメンでも途中からでも、やるべきことをやるだけ」とピッチに入るタイミングは関係ない。

高知キャンプ終盤に右内転筋を負傷したが、その影響はもうない。千葉戦後の第3節柏レイソル戦(9日・デンカビッグスワン)がホーム開幕戦。「まず千葉に勝ちたい。勝ってホーム初戦を迎えたい。1試合1試合、得点を狙っていく」。開幕から2戦続けてのアウェー。勝ち点3と自身のゴール、そして上昇機運を手土産に新潟に帰還したい。【斎藤慎一郎】