J3藤枝MYFCのルーキーDF鈴木翔太(22)が7日、母校の藤枝市立高洲南小を訪れ、約600人の全校生徒にパスポート「夢パス」を贈った。これを持参すると、今季全ての藤枝ホーム戦を無料観戦できる。鈴木翔が体育館に登場すると、4~6年の児童約260人に拍手で迎えられた。

同校を卒業後、中学、高校時代はJ1清水エスパルスの下部組織でプレー。東京学芸大から新加入した。マイクを向けられると、後輩たちに夢を持つことの大切さを説いた。「小1からサッカーを始めて、やっと目標の舞台に立てた。くじけそうになった時こそ、夢を掲げてほしい。何か熱中できることを見つけて、毎日努力することが大事です」。市野隼翔(しゅんと)君(5年)は、鈴木翔を輩出した高洲南サッカースポーツ少年団に所属。FWでプレーしている。「諦めずに頑張る大切さを学んだ。将来はプロサッカー選手になりたいです」と目を輝かせた。

鈴木翔は母校訪問後、チームの練習に直行。明日9日の開幕戦、ホームでの福島戦に備えた。「試合に出場して勝利に貢献することが目標。ぜひスタジアムに足を運んでください」と呼び掛けた。【古地真隆】