川崎フロンターレが今季加入の新助っ人FWレアンドロ・ダミアン(29)が2発を決めたが、ロスタイムのラスト1プレーで失点し勝利を逃した。

12日にACL・シドニー(オーストラリア)戦が控えるため、MF中村憲剛(38)、FW小林悠(31)はベンチスタート。レアンドロ・ダミアンはFW知念慶(23)と2トップを組んだ。試合直前にMF大島僚太(26)が左太ももの違和感を訴え、MF田中碧(20)が緊急出場。前半4分、田中のスルーパスからレアンドロ・ダミアンがループシュートを決めチームを勢いづけた。レアンドロ・ダミアンは後半43分にも小林の頭での折り返しを頭で合わせ2点目を決めた。2点目を決めた直後は「ストリートファイター」のエドモンド本田のキャラクターのパフォーマンスを披露した。

試合後、レアンドロ・ダミアンは「アウェーでいいゲームができた。やりたいことはできていたが、細かい部分で残念な結果になった」と話した。知念との2トップは練習で2日程度だったが「ブラジルでは2トップで長くやっていたので。練習で確認しながらやれていたので、いい関係でできたと思う」と手ごたえを口にした。1点目は緊急登板の田中からのパスだった。新助っ人は「川崎の育成出身の碧(田中)が、あれだけいいプレーをしていいパスを出してくれた。彼が活躍してくれたことをうれしく思う」と田中に賛辞を贈った。

2得点のゴールの場面には「1点目はGKが倒れていたのが見えたので、冷静に浮かした。2点目は悠(小林)の折り返しを狙っていた。押し込むだけだった」と振り返った。リーグ戦での初得点となったが「自分は一喜一憂しない。やるべきことを続けていれば点は取れるとどっしりと構えているタイプ。リーグでこれまで得点はなかったけど、やるべきことをやればゴールはついてくると思っている」と頼もしかった。