今季セレッソ大阪から浦和レッズへ加入したFW杉本が、古巣戦で移籍後初得点した。同点の後半37分、PKを決めてC大阪を2-1で下し、逆転勝利に導いた。途中出場のMFマルティノスが倒されて獲得し、FW興梠から譲り受けたPK。蹴る前、古巣の客席からは大ブーイングが飛んだが、集中力を研ぎ澄ませた。「コースはギリギリまで迷った。これほど重圧のかかったPKは初めて」。

東京ヴェルディ、川崎フロンターレに移籍した時はカテゴリーが違ったため、下部組織から育ったC大阪と対戦せず「試合中も不思議な感覚で90分あっという間だった」。後半11分に移籍後初シュートを放ち、慣れ親しんだヤンマーでの初得点。ゴール後は「セレッソに敬意を払った」ため笑顔はなかった。浦和サポーターからは大声援を受けて「初めて名前を呼んでもらえた。ここから結果を残せるようにしたい」。日本代表級の力で価値ある2連勝に導いた。