今季最初のJ3静岡ダービーは、0-0のスコアレスドローに終わった。藤枝MYFCは6失点で大敗した前節の反省を生かし、MF松岡亮輔(34)を中心に守り抜いた。

藤枝は堅実な守備で、今季4度目の完封を達成した。ダービー初勝利は逃したが、勝ち点1を積み上げた。先月30日の前節セレッソ大阪U-23戦は、1-6で大敗。今季初失点、初黒星を喫した。この日、松岡は中盤の底でフル出場。「前節に大敗したことで、手堅く試合に入った」と話し、最終ラインの前のスペースを埋め、無失点に貢献した。石崎信弘監督(61)は「守備陣は相手の長いボールに競り勝ち、集中した守りを見せてくれた」と評価した。

決定機は後半40分、ペナルティーエリア内からルーキーMF鈴木準弥(23)が右足で狙ったが、クロスバーにはじかれた。「もう少し抑えたかった」。惜しくもプロ初得点を逃した。

次節は14日、アウェーでガイナーレ鳥取と対する。「前半は(守りの)穴をあけないことが大事。今日のような試合をベースに、次は勝利を目指したい」と松岡。3試合ぶりの勝利をつかむ決意だ。【古地真隆】