鹿島アントラーズのDF小田逸稀(20)が、今季にかける思いを明かした。

9日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)慶南戦(昌原)で後半25分から投入され、右サイドバックで今季初出場。2-2の後半アディショナルタイム、左からのクロスを頭で折り返してFWセルジーニョの逆転弾をアシストし、勝利に貢献した。

投入された直後のCKでは、マークに付いていた相手選手にかわされて得点を許した。「最初に失点に絡んでしまって、取り返さなきゃという気持ちが強かったです」。後半39分にはセンターバックのDF犬飼が2度目の警告を受けて退場。「『俺が(センターバック)やろうか?』と言ったけど健斗くん(MF三竿)がやってくれたので、自分が前に出て行かないと、という気持ちでした」と、積極的に攻撃参加してアピールした。

プロ3年目で10番のMF安部とは同期。ACL前日練習でベンチスタートと分かった際には、帰りのバスで安部に話を聞いてもらうなど、腹を割って話せる関係性を築けている。逆転弾の場面でも安部は真っ先に小田に駆け寄り、喜びを分かち合っていた。

そんな安部を「3年目で10番を付けてチームからも期待されて、うらやましい気持ちもあるけど、あいつは練習でもやっている。練習でも頑張っているしリスペクトしています」と小田。「あいつが試合に出て10番になって刺激をもらっています。あいつと一緒にやっていきたい、チームを引っ張っていきたい、という気持ちは強い」と息巻いた。