平成ラスト弾は浦和レッズFW興梠慎三(32)が決めた。J1の平成最終節で最も遅い午後4時キックオフだった一戦。1-0で迎えた後半ロスタイム。スルーパスからのクロスを右足で押しこんだ。これでJリーグ通算139得点とし、カズに並ぶ歴代6位タイとした。

前半は穏やかだった。浦和、清水エスパルスともにまずは守備を固め、中盤で引っ掛けてからのカウンターを打ち合った。しかし、しっかり枠に飛んだのは34分の浦和DF森脇の左足シュート、43分の清水MF中村の右足ボレーぐらいだった。MF六平からの浮き球をダイレクトで狙った中村のこのシュートが前半最大の決定機だった。

後半も清水鄭、浦和MFエヴェルトンが開始直後から惜しいシュートを放ったが、ゴールならず。後半27分まで両軍スコアレスだったが、28分に動いた。浦和DFマウリシオ(27)が左CKを大奥で待ち受けると、中央の混戦からこぼれてきた球を無人のゴールへ左足で蹴り込み、先制した。