平成最後の日。平成元年生まれ(89年11月12日)のセレッソ大阪MF清武弘嗣(29)が「平成」を語った。

「寂しい感じがありますね。元年に生んでくれて、その平成が終わる。いろいろ、いろいろあった。自分にしか分からないことも含めて。楽しかったッスよ。まあ、楽しいことばかりじゃなかったけど。30歳を新しい時代に迎えるのは、いいなと思うし」

大分市に生まれ、父親が監督を務めるクラブチームで小学生でサッカーを始めた。プロのスタートは大分トリニータ。08年にトップチームに昇格し、10年からC大阪。ドイツ、スペインと海外を経験し、C大阪に戻って今季は主将を担う。

日本代表も国際Aマッチ出場43試合、14年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会にも出場した。生を受けた平成は、清武のサッカー人生において激動だった。その中でも「一番の出来事は家族ができたこと。自分の中で大きい」と語った。

平成最後の一戦は大分に0-0。3試合連続無得点とチームは「決定力不足」の難題を抱えたまま、令和の新時代を迎える。「まずチームとして上にいけるようにしたいと思うし、個人としても、もっともっとレベルアップしたい」。平成最後の日。清武は決意を新たにした。