ヴィッセル神戸FWルーカス・ポドルスキ(33)が1日、練習前のミーティングで、欠場の事前公表に伴う一連の騒動を謝罪し、別メニューながら神戸市いぶきの森球技場での練習に復帰した。

ポドルスキは、4月26日に自身のツイッターに「いろいろな臆測が飛び交う前に浦和戦での負傷によりプレーすることができないことをここで伝えます」と同28日川崎フロンターレ戦の欠場を示唆。実際、試合はベンチ外だった。この日は選手、関係者を前に「たいへん申し訳ない。これからチームがひとつになれるよう努力していく」と謝罪したという。

三浦淳寛スポーツダイレクター(SD、44)は「ずっと話をしてきたが、すごく反省している。ネガティブな話をしても、前には進めない。(処分は)終わりです」と説明。処分としてはオフ日を含め、28日から3日間の謹慎処分を下していたと明らかにした。

神戸では昨年も、所属選手のSNSからイニエスタの欠場が漏えいされたとして、選手に1カ月の謹慎処分。「内部情報を漏らさない」規約に抵触するとしてJリーグからもけん責処分が下された。その前例と、今回の件について、三浦SDは「クラブとしては(事例が)違うと思っている。そういう判断をした」。

判断材料のひとつは、Jリーグ側から今回の問題に関して特に反応がなかったこと。さらに日本語に訳す際に誤解があった可能性を理由にあげた。チームは4連敗中で12位と厳しい状況。問題を引きずりたくない意向も強い。基本的に「おとがめなし」の幕引きとなった。

<今季のポドルスキ>

▼3月17日 第4節のホーム清水エスパルス戦で今季初得点となる先制ゴール。

▼同30日 第5節のアウェー・ガンバ大阪戦で2戦連発。

▼4月17日 リージョ前監督が辞任。ツイッターで「キャプテンの座から降りることになりました」。

▼同20日 第8節のアウェー浦和レッズ戦で今季初の途中交代。試合中にボールボーイに暴言を吐く。

▼同25日 ボールボーイへの暴言でJリーグの規律委員会からクラブを通じ、厳重注意を受ける。

▼同26日 ツイッターで28日川崎F戦の欠場を示唆。