マイナビ仙台レディースが1-2で長野に逆転負けし、自動降格圏の最下位(10位)に転落した。

強風の中、風下のロスタイム終了間際3分、波状攻撃を仕掛け、前掛かりの状態からカウンター気味に決勝ゴールを許した。ホームの意地として引き分けの勝ち点1では満足できず、FW安本紗和子主将(28)は「隙を突かれた。(風上の)前半のうちに追加点を取れなかった」と敗因を口にした。

FW浜田遥(26)の2戦連続ゴールも報われなかった。前半12分、右CKのこぼれ球を右足で決めて先制。第5節ホーム浦和戦で左耳の鼓膜を損傷した後も先発出場を続けて、「非常にもったいなかった。たくさんの応援の中で勝つことができなかった」と4連敗に肩を落とした。

風上の前半は圧倒的にボールを支配。敵陣で9割以上プレーしたが、サイドが入れ替わった後半に状況が一変した。同14分、左CKでオウンゴールを許した。辛島啓珠監督(47)は「2点目勝負の中、相手のセットプレーがニアポストのいいところに入ってしまった」と悔やんだ。「令和初勝利」に挑む次節12日は、アウェーで2位日テレ戦。安本主将は「失点しなければ負けはない。全員が1対1の守備力を上げ、最後まで体を張る」と前を向いた。【佐々木雄高】