J1清水エスパルスは18日、アウェーで大分と対戦(昭和電ド、午後4時)する。初陣となる篠田善之新監督(47)は17日、静岡市内で非公開練習を指導。4戦ぶり勝利へ「相手の良さを封じる」戦術で臨む意向を示した。

長所を消して勝利を狙う。篠田監督は就任後の3日間で相手の対策に重きを置いてきた。テーマは「良さを消すこと」。大分はボールをつなぐスタイルとロングパス1本で背後を狙う攻撃を使い分けている。攻略の鍵はボール保持者へのプレス。パスの出どころを封じながら、自陣背後のスペースを消す守備を入念に確認したという。

篠田イズムは浸透してきている。指揮官は練習中に大分の情報を随時選手に伝えながら指導。得意なプレーを「する」方針ではなく、「させない」ことを最優先に考えて再建を図ってきた。DF松原后(22)も「相手の動きをインプットさせながらやってくれる」と手応えを示す。

ただ、受け身になるつもりはない。相手はここまで6失点と守備が強固だが、クロス対応が遅れるシーンも多く、サイド攻撃が有効になりそうだ。篠田監督は「ここで意地を見せなければプロではない」と闘魂も注入した。初陣では4-2-3-1の新布陣を採用する模様。新生エスパルスは堅実な戦い方で勝ち点3を奪いにいく。【神谷亮磨】