J1清水エスパルスGK西部洋平(38)が、恩師の前で8戦ぶりの完封に導く。22日のアウェー名古屋戦(午後7時、パロ瑞穂)に備え、21日は静岡市内での非公開練習に参加し、フルメニューを消化した。先発確実なベテランGKは、風間八宏監督(57)率いる名古屋を完封する決意を示した。「風間さんがやるサッカーの特徴は分かっている。そろそろゼロに抑えたい」。

2012年(平24)からの4年間、川崎Fで監督と選手の間柄。徹底的にボールをつなぐ風間スタイルを経験したからこそ、弱点も熟知している。名古屋では元ブラジル代表FWジョー(32)を起点としたシンプルな攻撃も取り入れているが、ベースは同じ。西部は「しっかりとした基盤があるサッカーをする。後ろの踏ん張りが大事」。試合に向けた練習では、DFの選手らに相手の特徴を伝授。万全を期し「自信はある」と言い切った。

前節のホーム横浜戦は劇的な勝利で勝ち点3を積み上げた。だが、守備は2失点。逆転勝ちにも西部は「素直に喜べなかった」と明かす。狙うのは無失点での勝利。「前の選手の頑張りに、後ろも応えなければいけない」と力を込めた。【神谷亮磨】