北海道コンサドーレ札幌が磐田を2-1で下し、プレーオフステージ2連勝で97年以来22年ぶりの8強入りを決めた。

前半5分にFW鈴木武蔵(25)が先制すると、同10分にMFアンデルソン・ロペス(25)がPKで2点目。同22分にPKで1失点したが、リードを守って逃げ切った。ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)は「8強に残った選手たちをほめたい」と称賛した。

クラブ初のタイトルを狙う。第1戦を2-1で勝利し、有利な状況で迎えた第2戦。DFラインは主力3選手を先発に並べ守備を固めつつ、攻撃陣もリーグ戦開幕から全試合出場の鈴木を1トップで起用。ロペスとのスピードあるコンビプレーで磐田の選手を翻弄(ほんろう)し、試合開始10分で2点をリードした。

DF福森の試合復帰が、チームに白星と同じ喜びをもたらした。リーグ戦前節鳥栖戦は右足甲のケガで欠場。不動の3バック左でプレースキッカーも任されるレフティーは、後半18分に交代するまで献身的なプレーを見せた。前日練習後に自ら指揮官に志願しての出場だった。「痛みなくできた。もっとコンディションを上げないといけないけど、自分のなかでは大丈夫」と、中3日で迎える第17節仙台戦出場への試運転は、上々の内容だった。

「今日もミシャ(ペトロビッチ監督)がずっと『クラブの歴史を変えよう』と言っていた」と、福森が明かす。ロペスも「タイトルを取るために最大限の力を発揮したい」。頂点を目指し、さらに突き進んでいく。【保坂果那】