鹿島アントラーズは勝利したものの、細かいミスが目立つ消化不良の試合となった。

直近のリーグ戦から先発8人を入れ替えて臨み、チャンスを得た前線の選手が期待に応えた。前半4分、MF名古の左クロスにファーサイドのMFセルジーニョが右足で合わせて先制した。同10分、今度はセルジーニョのパスを受けたFW山口が今季初ゴール。同14分には、ゴール前でこぼれ球に反応したFW金森が追加点を奪った。

ここまでは順調だったが、その後なかなか決定機を作れなかった。後半も主導権を握り試合を展開したが、シュートに持ち込めない時間帯が続いた。同26分には自陣右サイドを崩されて、北陸大FW高橋に1点を許した。

鹿島はFW伊藤、MF永木、DF山本らベテランを投入したが、最後まで4点目は奪えなかった。勝利という最低限の結果は得たものの、今後に不安の残る天皇杯初戦となった。