浦和レッズFW興梠が、クラブのJ1通算得点で歴代単独トップとなる92点目を決めた。0-0で迎えたベガルタ仙台戦の前半42分、FW武藤のスルーパスで最終ラインの裏に抜けて日本代表GKシュミットと1対1になると、右足のループシュートで先制弾。「2タッチ目でループに決めた。いま思えば、あんなにデカい(197センチ)GKなのに」と笑いながら美しく記録を更新した。

これで14戦15発と大得意の仙台戦で新境地。「仙台キラーと書かれる方が重圧」とおどけつつ「レジェンドを超えないといけないと思って頑張ってきた」。13年に鹿島アントラーズから加入7年目で、ミスターレッズ福田正博氏と並んでいた浦和通算91ゴールを過去のものにした。それでも「レジェンドは福田さんのまま。次の目標はサポーターの心を動かすこと。そのためには、もっと点もタイトルも取る」と新たな象徴を目指す。【木下淳】