J1リーグ2連覇中の川崎フロンターレがチェルシーFCに、勝った。

親善試合とはいえ、昨季の欧州リーグを制したプレミアリーグの強豪に、勝った。

0-0で迎えた後半39分に、まず川崎FのMF中村が途中出場。すると2分後に決勝点が生まれた。左クロスのはね返りを、ペナルティーエリア内の左で中村が受ける。詰めてきたDFダビド・ルイスの前で、左足で柔らかくボールを上げると、ファーサイドでフリーになっていた、こちらも途中出場のFWレアンドロ・ダミアンが頭でたたきつけた。GKカバジェロの足の下を破ってゴールへ。この1点を守り切って世界的クラブから勝利を収めた。

試合後、ヒーローインタビューを受けたレアンドロ・ダミアンは「オー、アリガト。サッカー選手としてチェルシーさんのようなビッグクラブと対戦できたことをうれしく思います。自分たちの形で勝利できたことも、うれしく思います。ゴールだけを考えてピッチの中に入っていきました。3度のチャンスがあったのになかなかゴールできなかったけど、最後に決めて、勝利に貢献できて良かったと思います。サポーターの皆さんの気持ちが自分たちの力に変わりましたし、あの瞬間、最後まで諦めずに勝利を目指して戦えた。サポーターの皆さんはいつも力を与えてくれている。今日この日から、さらに加速してJリーグ戦っていきたい。この試合でいろいろ学べたと思うので、しっかり活用して、これからの力と結果に結びつけていきたいと思います」とコメントした。

前半は両チーム無得点。川崎Fはシュート数4本-9本、ボール支配率も40%-60%と下回った中、後半に勝負をかけた。鬼木監督が「世界トップクラスにチームにどれだけ通用するのか、ぶつけたい。攻守の切り替えなど非常に素晴らしいものがある。本気で戦ってみたいし、見ている人に楽しんでもらえるように、主導権を握ってみせたい」と話していた通り、真っ向から渡り合った。日本はシーズン中、相手はプレシーズンの差はあるが、フランク・ランパード新監督が率いるチェルシーを日本の王者が撃破してみせた。