日本代表FW上田綺世(あやせ、20)が法大サッカー部を退部し、21年の入団予定を前倒しして今夏鹿島入りすることが26日、発表された。

大学自体は退学せず、卒業を目指す。上田は記者会見を開き、6月の南米選手権出発当日に法大・長山監督に意思を伝えたと説明。今季初めにプロ入りすることも考えたというが、法大でまだやれることがあると考え、半年引き延ばした。

1年時はリーグ戦12得点、2年だった18年は11得点。結果は残したが、スコアラーが自身だけという状況に満足できなかった。FW陣を集めてシュート練習をするなど、世代別代表での経験をチームに還元した今季は、チームメートが活躍。「僕が刺激を与えて、逆に与え返される状況ができた。僕がいる必要もないかとスッキリ決断できた」と迷いはなくなった。

プロ契約は8月2日からだが、特別指定選手として31日の浦和戦(埼スタ)でJデビューの可能性も。鈴木強化部長は「貴重な即戦力。浦和戦から出てほしい」と大きな期待を寄せた。

◆上田綺世 うえだ・あやせ。1998年(平10)8月28日、水戸市生まれ。中学時代は鹿島アントラーズノルテに所属。鹿島学園高を経て法大スポーツ健康学部に進学し、現在3年。50メートル走6秒0、両足のキック、ヘディングの強さが武器。今年6月の南米選手権で初めてA代表入りした。182センチ、76キロ