J1鹿島アントラーズは30日、フリーマーケットアプリなどを手がけるIT企業・メルカリに身売りすることを発表した。

鹿島アントラーズの親会社である日本製鉄が、保有する発行済み株式の61・6%をメルカリに譲渡。売却額は約16億円となる。日本製鉄は残った鹿島の株式11・0%を保有する。この日、都内で鹿島の庄野洋社長、メルカリの小泉文明社長兼COO、日本製鉄の津加宏執行役員が会見に臨んだ。

住友金属時代からアントラーズとともに歩んできた日本製鉄は、名門のブランドを手放す決断をしたことになるが、日本製鉄の津加執行役員は「アントラーズの価値を高めることが至上命題。経営基盤の強化を目的としている。新たなビジネス展開を考える中、素材産業である当社より、そういう事業に精通しているパートナーを迎え入れ、事業展開を図っていくことがいいと判断した」と説明した。