J1清水エスパルスMF西沢健太(22)が、主軸としての自覚をにじませた。

2日は静岡市内で非公開練習に参加。3日のアウェー横浜戦(日産、午後7時)に向けてフルメニューをこなした。今季加入の大卒ルーキーは、7月6日の神戸戦でA契約締結条件の公式戦450分間出場を達成。プロとしての第1目標を成し遂げ「半年を残して到達できたことはプラス要素。ここからが勝負」と決意を新たにした。

戦友の思いも背負っていく。ユースの同期でもあるFW北川航也(23)がオーストリア1部ラピード・ウィーンに完全移籍し、「素直にうれしいし、応援したい。お互いに頑張る関係を築けていけたらいい」。プロ入り後はライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)してきた存在であり、エースが抜けた穴を埋めるべく、西沢は「自分が先頭に立っていく」と力を込める。

今季はここまで9試合出場で2得点。残り14試合で目標の「5得点5アシスト」を目指す。約2週間ぶりのリーグ戦は、6月15日の対戦でプロ初ゴールを挙げた横浜が相手で「しっかり倒したい」。下部組織出身の生え抜きMFが、プレーでチームを引っ張っていく。【神谷亮磨】