名古屋グランパスから期限付き移籍で鹿島アントラーズに加入したU-22日本代表FW相馬勇紀(22)が9日、チームに合流した。背番号は7番を選ぶこともできた中、本人の意志で47番に決定。10日の横浜F・マリノス戦(カシマ)に向けた前日練習では途中、先発組に入る場面もあり、ベンチ入りが濃厚となった。

左サイドを主戦場とするサイドアタッカーで、左サイドハーフでの起用が見込まれる。MF白崎凌兵(25)らとのハイレベルなポジション争いが予想されるが、大岩監督は「今いる選手と少し異なるもの(特徴)を持っている」と、1人で突破してチャンスメークできる相馬の個性を高く評価している。名古屋では途中出場が多く「切り札」と呼ばれた相馬も、「切り札と言わず、90分試合に出て活躍すればそれが一番良いと思う」と、先発を奪う覚悟でやって来た。

6月のトゥーロン国際大会で初めてU-22日本代表に選出された東京五輪世代でもある。名古屋では先発の機会に恵まれない中、3試合1得点で準優勝に貢献した同大会を経て「90分を通して戦うことによる成長」を感じたことが、移籍の決断を後押ししたようだ。

トゥーロン国際大会では同時に「国を背負って戦うことの幸せを感じた」とも明かし、1年後の東京五輪へ「(自国開催で)こんな巡り合わせはない。狙っていきたい」と意気込んだ。