J1湘南ベルマーレは15日、今季J1浦和レッズから期限付き移籍していたMF武富孝介(28)が同クラブへ復帰することを発表した。

武富はクラブを通じてコメントを発表。決断には、曹監督がスタッフや選手へのパワーハラスメント疑惑で13日からJリーグの調査結果が出るまで現場での指揮および指導を自粛したことも影響したと語り「すでに報道されている通り、ここ数日のベルマーレの変化によって曹監督がしばらく指揮を執ることができなくなりました。曹監督の下でプレーしたいと思い、今季もう一度ベルマーレに来た自分としては、一時的な措置とはいえこの先がどうなるか分からない状況のまま、100%サッカーに集中できるのか、チームのために力を出し切れるか、不安を覚えているというのが正直な気持ちです」とつづった。

国内の移籍期間は16日までとなっており「移籍ウィンドウの期限が迫っていることもあり、今回の決断に至りました」ともつづった。その上で「シーズン途中にチームを離れることを申し訳なく思っています。ただ、今いろいろなことが言われていますが、僕自身は曹監督の指導には愛情があったと思っています。サポーターの皆さんとは、前回の在籍と合わせて2年半、とても楽しく濃密な時間を共有できたことを誇りに思います。ありがとうございました」と締めくくった。

武富は柏レイソルの下部組織から09年にトップ昇格。ロアッソ熊本を経て、13年に湘南に移籍した。その後、柏レイソル、浦和を渡り歩き、今季、古巣の湘南に復帰。J1で18試合に出場し、チーム最多の5得点を挙げていた。