J2アルビレックス新潟は20日、第29節ツエーゲン金沢戦(24日、デンカビッグスワンスタジアム)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。

川崎フロンターレから2年半ぶり復帰のDF舞行龍ジェームズ(30)が試合形式で右サイドバックに入った。前節ファジアーノ岡山戦(0●3)ではセンターバックで先発し、後半から右サイドバックに回っている。新潟は2連敗中。金沢戦も“2段構え”で臨み、連敗脱出のけん引役になる。

9対9での試合形式、舞行龍は味方が攻撃に移ると、巧みなポジショニングでゴール前に上がり、クロスを入れた。守備に回された時間帯は味方に位置取りを細かく指示。ピッチに大きな声を響かせた。

2本の試合形式はどちらも本職センターバックではなく右サイドバックに。「岡山戦では、もしかしたらサイドバックもあると言われていた。金沢戦は最初から両方の準備をやる」。前回の新潟在籍時もどちらもこなし、対応する自信はある。

「自分が仕切るつもりで新潟に戻ってきた」と明言するようにチームを引っ張るという意識が強い。復帰戦の岡山戦は屈辱の3失点。試合後、守備的な選手たちと動きを確認するなどリーダーシップを発揮する。「次こそ勝ち点3」。勝ちにこだわる思いは強くなってきた。【斎藤慎一郎】