J2アルビレックス新潟は3日、次節ホーム千葉戦(7日)に向けてクラブハウス隣接ピッチで練習した。8対8のミニゲームなどを行った。DF大武峻(26)は黄色いビブスのグループで、ディフェンスの中央を担った。開幕から先発フル出場している選手はフィールドプレーヤーでただ1人。次節も90分間フル稼働で奮戦する覚悟だ。

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DF大武の内面は満足からは遠かった。J1昇格へ、ひたすら首位で走る柏と8月31日のアウェーで繰り広げた1-1のドローゲーム。1点を失ったものの、守備陣は集中を持続してゴール前で体を張った。しかし、大武は言った。「チームには波があり、ムラがある。柏戦のようなゲームを、いかに継続するかが課題」。千葉戦に向けた練習で、大武はテーマ克服に努める決意だった。

柏戦の後半29分にMFカウエ(30)が途中交代し、開幕から30試合連続のフル出場はGK大谷幸輝(30)と並んで2人だけになった。昨季のアウェー愛媛戦(9月1日)からシーズンを挟んで42試合連続先発フル出場。約1年間、先発の位置をキープしているが、大武は現状に満足どころか、危機感を持っていた。「故障者などの条件が重なって立ち消えになったけれど(吉永)監督から『今週は外すぞ』と言われたこともある。出場する以上は、メンバーから外れた選手が納得するプレーをする責任がある」。

今季は3得点。コーナーキックのシーンでは、貴重な得点源になる。「残り12試合、全部出たい。監督に『使いたい』と思われるプレーをやっていきたい」。大武はわき上がる競争心を、次節の激しいプレーにつなげる。【涌井幹雄】