コンサドーレ札幌FWジェイ(37)が24日、札幌市内で行われた練習に参加。22日に札幌ドームで行われたラグビーW杯イングランド対トンガ観戦を振り返った。初戦を勝利した母国代表の戦いに胸を熱くしたようだ。同日に開催されたファン感謝イベント「サポーターズデー」の最後、約9分間スピーチであいさつしたミハイロ・ペトロビッチ監督(61)の日ごろの熱血ミーティングの様子も教えてくれた。

 ◇  ◇  ◇

プロのラグビーの試合を初めて見に行ったんだ。GK菅野と一緒に。彼は英語を話せるから仲がいいんだ。すごく感動した。札幌ドームの雰囲気がいつもと違っておもしろかったし、いつもはピッチでプレーしているドームのスタンドに座って見るのも楽しかった。日本で初めてのラグビーW杯だから歴史に残るよね。行って良かったよ。

うれしいことがあったんだ。イギリスにいる知り合いがテレビで試合を見ていて「ジェイはいつもあのスタジアムでプレーしているの? ラッキーだね」って言ってくれた。誇りに感じたよ。

札幌にたくさんのイギリス人が来てくれて、みんなが札幌の素晴らしさを知ったと思う。帰国後にいろんな人に伝えて、観光に来てくれる人が増えるかもね。ラグビーをやっている息子のメイス(16)も見に来たがっていたけど、学校の授業があって来られなかった。大会のラグビーボールをもらったから、それにイングランド代表のサインをもらえたら、彼にプレゼントしてあげたい。

ラグビーを見ると感動する。フィジカルの強さがすごい。タックルされて転んでも、すぐに立ち上がって走っている。サッカーだったらずっと倒れたままかもしれない。イングランドの優勝の可能性は十分あるから、応援したい。

ミシャ(ペトロビッチ監督)のミーティングの様子を知りたい? 「サポーターズデー」のあいさつでも自分で「私はいつも話が長い」って言っていたね。

ミーティングは、いつもだいたい試合前日に1時間くらい。通訳される時間がなければ、もしかしたら30分くらいで終わるかもしれないけど、サッカーのことを話すと熱くなる。ビデオやホワイトボードを使って、ポジションの話や細かいことまで選手に教えてくれる。

普通に話していたと思ったら、突然声の音量が上がって、ビクッてなる選手が結構いる。選手を立たせて引っ張って実際に動かしたりすることもあるけど、通訳を通すとニュアンスまで伝えられないかもと思うことってあるから。俺もそういう時があるからわかる。最後に「何か言いたいことがある人は?」って聞くんだけど、誰も何も言わないのは、日本だなって思うよ。イングランドだったら誰か何か言う。俺も日本流で何も言わないようにしている。

28日リーグ戦次節鹿島戦は(累積警告で)出られないけど、来月はG大阪との第28節(4日)とルヴァン杯準決勝(9、13日)がある。同じ相手との3連戦なんて、キャリアで初めてだよ。これまでタイトルの経験はメジャーなのはないけど、ペルージャ(イタリア)時代の03年、インタートト杯優勝がある。UEFA杯出場権を得られる大会。札幌でもルヴァン杯で優勝できるように頑張らないといけない。