北海道コンサドーレ札幌FWアンデルソン・ロペス(26)が、28日鹿島アントラーズ戦(カシマ)でリーグ戦8試合ぶりの先発が濃厚となった。27日は茨城県内で調整した。

累積警告による出場停止のFWジェイ(37)と鈴木武蔵(25)を欠くなか、起用が予想される1トップとして期待されるのは、鹿島を破る得点力だ。「監督が求めていることはわかっている。チャンスが来たらものにする」と、攻めの姿勢を貫く。

最前線での先発はリーグ戦では初となる。シャドー(1・5列目)に比べ位置的にはゴールに近づくため、「ゴールを取る可能性は高くなる」と心を躍らせる。「シャドーとの違いは我慢しないといけないところ。ボールが入る回数がそんなに多くないから」と動きの工夫も忘れない。鈴木の代わりにシャドーで先発する可能性があるMFルーカス・フェルナンデスやチャナティップ(ともに25)とは「いいコンビネーションができている」と、連係に手応えを感じている。

ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)は「2人の出場停止がわかっている上で練習をやってこれた。いる選手のなかでしっかりいい組み合わせを考え戦っていく。十分やってくれると思う」と自信を持って送り出す。ロペスもその期待に応えるつもりだ。現在、鈴木と並びチーム最多9得点。10得点をマークしたサンフレッチェ広島時代の17年以来の2ケタも見えている。過去7戦未勝利の地で、ロペスが魅せる。【保坂果那】