【広州(中国)=木下淳】アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)東地区の準決勝第2戦(日本時間23日午後9時)で浦和レッズを迎え撃つ広州恒大(中国)が22日、天河体育中心体育場で公式会見を行った。

元イタリア代表主将のファビオ・カンナバロ監督(46)と元ブラジル代表FWタリスカ(25)が出席。まず指揮官が「第1戦は理想的ではない結果になってしまったが、明日チャンスがある。しかもホームだ。十分、浦和の実力は分かっている。Jリーグの結果は関係なく実績がある。0-2のスコアから、いかに巻き返せるか。我々には能力とチャンスがあると信じている」と抱負を語った。

続けて191センチの点取り屋が「明日のために十分な準備をしてきた。監督から浦和について説明を受けた。実力あるチームで、しかも条件は有利。だが僕たちにも力があり、ホームのアドバンテージもある。監督の教えも含め、すべてを利用して勝って次のステージに進みたい」と意気込んだ。

埼玉スタジアムで行われた2日の第1戦はホーム浦和が2-0で先勝。中国メディアから「このビハインドをどうはね返すのか」と聞かれたカンナバロ監督は「明日の試合で最も重要なのはフィジカルではない。戦術、戦略でもない。勝利への信念だ。勝つ心を持たないといけない」と精神面をキーポイントに挙げた。

 

その後のカンナバロ監督の一問一答は以下の通り。

 

-監督はこれまで選手として、いろいろな経験をしてきた。先ほど勝つ心が重要と言っていたが、現役時代の経験を踏まえて選手にどう伝えるか

 

第1戦がそうだったように、負けることはある。ただ大事なのは、何が足りなかったか、間違っていたかを理解して同じ過ちを繰り返さないよう改善することだ。第1戦はフォーメーションを変えたり、守ることを重視したわけだが、それが結果につながったわけではない。第1戦は浦和の勝つ心を感じた。それが勝敗を分けた。だから明日に向けて選手には、勝利への信念が最も重要なんだと伝えたい

 

-18日の国内リーグ戦で交代した選手は負傷したのか。状況は

明日の朝、分かるよ

 

-第1戦が0-2。1つゴールされると非常に難しくなる。どうクリアするか

確かに、ゴールされると非常に難しい局面になることは分かっている。ルールも計算方法も分かっている。ただ、恐れるようなことを選手には伝えない。世界のサッカーに目を向ければリバプール、バルセロナにユベントスと、最後に逆転した例はたくさんある。明日は不可能ではない。すべての人の努力を駆使すればチャンスがある。そのチャンスを失いたくないと選手には伝えたい