【リヤド8日=木下淳】アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦の公式会見が8日、サウジアラビアの首都で行われ、2大会ぶり単独最多3度目の優勝を狙う浦和レッズの大槻毅監督(46)とMF長沢和輝(27)が出席した。

同国の王者でもあるアルヒラルとの、2年前の決勝の再戦。不動の守護神、GK西川周作(33)が累積警告で出場停止となっていることに、サウジアラビアの記者から最初の質問が飛んだ。すると、大槻監督は「西川の代わりに福島春を起用します」と即答で福島春樹(26)を予告先発。「トレーニングから非常にいいパフォーマンスを見せてくれている。私が信頼を置いている選手。明日もいいパフォーマンスをしてくれることを期待している」と力を込めた。

福島春は1日のリーグ鹿島アントラーズ戦でJ1初先発を果たしており、大槻監督も4日の、さいたま市内での取材で「当然、決勝を見据えたもの。起用して良かった」と高く評価していた。福島春も「周ちゃん(西川)が累積警告で出場停止になる前から準備はしていた」と気持ちの整理がついていることを強調していた。

また、大槻監督は冒頭で「(渡航や試合開催に)尽力してくれたサウジアラビア大使館、JFA(日本サッカー協会)をはじめとした日本のサッカー関係者の皆さまに、感謝を申し上げたい」と頭を下げ、決勝について「明日の試合はアウェーで続いてホームの埼玉がある。2つの試合の前半戦ととらえて、しっかり戦いたい。そして次のホームで、サポーターの後押しを受けた2戦目で、いいゲームをしたい。ぜひチャンピオンになりたいと強く思っています」とタイトル獲得への決意を口にした。

続けて長沢も「監督もおっしゃっていましたが、まずは2戦のうちの1戦目。厳しい戦いになると思いますが、しっかり戦いたいと思います」と意気込んだ。