2回戦から登場の新潟レディース(L)は、北海道文教大明清高に8-0で大勝した。ゴールゲッターが次々と変わるゲームで、今季加入のMF滝沢莉央(23)が2得点。前半10分に新潟加入初得点をマークすると後半25分にもゴールを決めた。ベテランFW上尾野辺めぐみ(33)も2ゴールを放った。

  ◇   ◇   ◇  

滝沢の新潟L加入初ゴールはチームに勢いを呼び込んだ。1-0の前半10分。左足を振り切り、ゴールネットを揺らした。DF北川ひかる(22)が先制を決めてから8分後の追加点。奥山達之監督(43)は「立ち上がりの得点で楽になった」。高校生チームの勢いをそぐ加点だった。

「(なでしこ)リーグで得点を決められなかった分、皇后杯で決めようという強い気持ちになれた」と滝沢は話した。9月29日アウェーでの第14節日テレ戦で先発して以来、スタメンを外れた。「相手にビビッて、ボールがきたら下げることばかり考えていた」と消極的なプレーがネックになっていた。

先発を外れた後、そんな意識の払拭(ふっしょく)に努めた。「チャレンジする」と意識改革して積極プレーを身につける努力をした。この日放ったシュートは3本。うち2本を得点につなげた。1歳年上のJ2新潟FW渡辺新太(24)は「ボカ・ジャパン新潟402」というクラブで小学1年から小学5年まで一緒にサッカーに取り組んだ仲。クラブハウスで顔を合わせれば「頑張れよ」と声をかけてくれる。激励を胸にプレーした滝沢は「持ち味のドリブルとスルーパスで貢献したい」。3回戦は30日、埼玉(なでしこ2部)-NGU名古屋(東海)の勝者と対戦する。【涌井幹雄】