J1清水エスパルスGK大久保択生(30)が古巣封じを誓った。

7日のリーグ最終戦は勝ち点36で並ぶ鳥栖と対戦(アイスタ、午後2時)する。大久保は今年8月に鳥栖から加入。4カ月前まで所属していたクラブとJ1残留を懸けて戦うことになった。3日は静岡市内で調整。「こんな状況で戦うとは思わなかった」と複雑な胸中を明かしながらも「勝つだけ」と言い聞かせるように話した。

清水のために全て出し切る。大久保は「相手のことは僕が一番知っている」。清水にとって脅威となるのは鳥栖の攻撃陣。FW金崎夢生(30)やFW豊田陽平(34)ら屈強なFW陣をターゲットにしたシンプルな攻撃は警戒しなければいけない。ゴールを守るだけでなく、特徴を“丸裸”にすることも仕事の1つ。「鳥栖の選手はいろんなタイプがいる。特徴をしっかりと伝えながら、うまく守りたい」と力を込めた。

チームは終盤戦で6戦勝ちなしと失速しているが、勝てば、自力でのJ1残留が決まる。「きれいごとはいらない。最後にかけ出して守れればいい」。残り1試合。大久保が、清水の守護神として最後のとりでとなる。【神谷亮磨】