ガンバ大阪の元日本代表MF遠藤保仁(39)が、J1歴代最多出場記録に王手をかけた。この日の浦和戦にフル出場し、通算630試合とした。楢崎正剛(名古屋)の持つ最多631にあと1試合に迫った。

この日が今季最終戦だったため、来季の開幕戦以降にタイ記録、単独記録更新の期待がかかる。本来は今季中に記録達成の可能性があったが、出場機会がない時期があり、28試合にとどまった。

シュート1本を含めてアンカーの位置で攻守に指揮した遠藤は「630という数字は気にしないが、正剛さんに手が届くところまできた。オフをはさんでいい状態で来季を迎えたい」と静かに振り返った。

遠藤は鹿児島実から横浜F入りし、京都を経てG大阪に移籍。初出場は横浜F時代の98年3月21日横浜戦だった。来年1月には40歳の誕生日を迎える。

試合は前半にFW宇佐美の今季7点目で先制。長短のパスがつながり、浦和を翻弄(ほんろう)。後半に1度は同点に追いつかれたが、FWアデミウソンが勝ち越し点を挙げ、20歳のMF福田がJ1初得点でダメ押し。その後に1点を返されたが、攻守がかみ合い、3連勝で今季を締めくくった。

一時は16位など降格圏前後をさまよったが、最終的に7位浮上で幕を閉じた。宮本恒靖監督(42)監督は「これでオフになるが選手はいいイメージを持ち続けてほしい。来季は3点目、4点目、5点目を取れるサッカーをしたい」とさらなる飛躍を誓った。