ジュビロ磐田は、アウェーヴィッセル神戸戦に1-4で敗れた。MFアダイウトン(29)の今季7点目で一時は同点としたが、守備が崩壊。その後3点を失い、クラブ史上初の最下位に終わった。

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今季最終戦を白星で飾ることはできなかった。2年ぶりの3連勝を狙って敵地に乗り込んだ磐田だったが、結果は今季最多タイの4失点完敗だった。大量失点が響き、前節17位となった順位は再び18位に転落。クラブ初の最下位に沈んだ。フェルナンド・フベロ監督(45)は「勝って終わりたい気持ちは強かったし、良いものは見せられたと思う。ただ、結果としては残念」と淡々と振り返った。

1点を追う後半6分。MFアダイウトンがドリブルからの豪快な左足ミドルを決め、同点とした。流れをつかんだかに見えたが、同30分だった。最終ラインのパスミスからPKを献上。指揮官も「良い時間帯にもかかわらず失点してしまった」と嘆くゴールで勝ち越されると、その後もミス絡みで失点を重ねた。

2度目のJ2転落を突きつけられた今季は、8勝7分け19敗。特にホームでは、わずか2勝と散々だった。ただ、終盤8試合では勝ち点12を獲得。チームは、今年8月に就任したスペイン人指揮官の下で再建への兆しも見せ始めている。フベロ監督も「選手は良いパフォーマンスを見せ、自信を取り戻してきた。1日でも早くJ1に戻ることを決める。そこを目標にやっていく」と、改めて決意を口にした。

試合後、アウェー応援席のサポーターからは、選手を鼓舞する応援が続いた。1年でのJ1復帰で応えるしかない。【前田和哉】