総体準優勝の富山第一は、途中出場のFW矢崎謙介(3年)のゴールで一矢報いた。0-3で迎えた後半16分から途中出場。同29分に相手ペナルティーエリア付近でのDF真田滉太(3年)の直接FKからDF吉藤廉(3年)のヘッドの折り返しをヘディングで押し込んだ。「残り10分ぐらいあったところで反撃ののろし(の得点)を決められて良かった。得点してチームで最後に爪痕を残すことができた」と振り返った。

大会連覇を狙う青森山田との好カードだった。両チームともにゴールの起点はセットプレーが多かった。レベルの高い攻防に、チーム主将も務めるDF吉藤は「(青森山田は)球際が強い。1対1でボールを運べるか運べないかの違いがありました。悔しいですし、実力不足です」と完敗を認めた。FW矢崎も「日本一の青森山田と試合できたのは誇り」と振り返った。

大塚一朗監督(55)は「セットプレーは警戒していたけれどやられた。すごく反省しています。役割を決めていたところがはっきりしてなくてフリーにさせてしまった」と残念そうな表情。失点の時間帯も1失点目が前半の最初(前半7分)、2失点目が後半の最初(後半4分)と出ばなをくじかれる形となり「取られてはいけないところで取られた。それに尽きる」と敗因を口にした。