J1大分トリニータの新体制発表が10日、大分市内で行われた。コンディション不良で欠席したDF香川勇気(27)を除く新加入10選手らが参加し意気込みを見せた。

昨季の主力がほぼ残留した。片野坂知宏監督(48)は、さらなるレベル向上を目指す上で「素晴らしい選手を補強できた。100点に近い」と言い、昨季9位からの飛躍に手ごたえ十分だ。

今季目標について、昨季勝ち点55、得点45、失点29で6位だった広島をモデルに掲げ「勝ち点55、得点50、失点35を目指す」と設定。さらには「勝ち点を55取ることでACLの3位以内も見えて来る」と地方からのアジア挑戦も見据えた。

そのカギを握るのが攻撃力向上だ。歌手で女優の小柳ルミ子(67)を親戚に持つFW高沢優也(22)もキーマンの1人。

昨季J3群馬で27試合17得点を奪った。クロスからの得点を得意とするストライカーは初J1に「早くJ1デビューして、リーグの得点ランクに関われるようになりたい」と気合。今月会った小柳に「J1でスタメン定着、J1得点王」などと、抱負を色紙に書いて渡したという。「いい意味でプレッシャーだが、(小柳の)顔に泥を塗らないよう頑張りたい」と、新天地での活躍を誓った。【菊川光一】