ヴィッセル神戸は2日、沖縄・読谷村キャンプを打ち上げた。8日間の合宿は、前半は予想以上に寒かったが、最後の2日間は天候に恵まれた。元日本代表DF酒井高徳(28)は「いいキャンプができた。チームとしてやりたいこと、意識してきたことをやれた。新しいことにチャレンジし、修正もできた」と総括した。

酒井は昨年8月、約8年過ごしたドイツからJリーグ復帰し、神戸の後半戦の快進撃を支えた。強烈なリーダーシップでこの合宿中も先頭を走り、時には冗談をとばしてムードを明るくした。

8日の富士ゼロックス・スーパー杯横浜Fマリノス戦へ、気合は十分だ。「負けていい試合なんてない。負けて悔しくない試合なんてない。1試合で決まるタイトルだけど、取る、取らないで自分の肩書が変わる。他の大会と同じタイトルの重みがある」。熱血漢らしい言葉で自らを鼓舞した。

鹿島アントラーズから移籍2年目になるDF西大伍(32)は「(タイトルは)取りたい。(今季の強行日程には)個人で気をつけながら練習はやっているので」と準備に怠りはない。同じく昨夏、大分トリニータから移籍し、天皇杯決勝で新国立の事実上の第1号ゴールを決めたFW藤本憲明(30)は「チームの勝利とタイトルを目指してやる」と言い切った。他クラブから移籍してきた男たちが、神戸というクラブに刺激を与えている。