横浜FCのFWカズ(三浦知良、52)が4日、宮崎・日南キャンプでJ2栃木SCとの練習試合(35分×4本)に出場し、今季初めて実戦のピッチに立った。

左臀部(でんぶ)に痛みがあり、チームに完全合流したのは2日前だったが、メディカルスタッフの判断もあり、4本目に主将マークを巻き35分間プレー。シュートはなかったが、痛みを気にすることなくジャンプし、相手DFに競り勝つ場面もあった。「35分やってみて、思ったより良かった」と手ごたえを口にした。

別メニューの期間が長かったが、連夜の下平監督のミーティングで戦術はしっかり頭に入っていた。心肺に負荷をかけた練習も積んでおり、今回は、試合の雰囲気をつかむことをテーマに臨んだ。「どんなトレーニングよりも、試合が一番、感覚を取り戻しやすい」。この日も、すぐさま8日のJ2福岡との練習試合に目を向け「少しでも長く出られるように準備したい」と切り替えた。

狙うは、23日のヴィッセル神戸との開幕戦。若手との厳しいポジション争いは覚悟しており「序列が、だいぶ低いのでね。上がっていかなくてはいけない」。13年ぶりのJ1の舞台へ立つべく、アピールを続けていく。【岩田千代巳】

○…カズが、クラブのホームタウンである横浜港発着のクルーズ船乗客が新型コロナウイルスに感染したニュースに「広がるのは速い。いろんな意味で気を付けて自己管理をしっかりしないといけない。心配ですね」と話した。クラブでは、新型コロナウイルスの広がりを危惧し、横浜に戻ってからの練習を完全非公開にすることも検討。新型コロナウイルスがサッカー界にも影響しそうだ。