なでしこリーグ1部のマイナビ仙台は25日、東日本大震災で被災した石巻市の南浜町・門脇地区を訪問した。MF隅田凜主将(24)、辛島啓珠監督(48)が代表で慰霊碑に献花し、隣接する「つなぐ館」も訪れ、震災当時の映像を視聴した。同地では津波で1800世帯の住宅地が流されており、隅田は「震災を絶対に忘れてはいけない」と、あらためて被害の大きさを実感した。

FW小野瞳(31)ら3選手は、震災がきっかけでチームが創部された経緯を新加入選手らに伝えた。「若い選手に震災があって、今のチームがあること伝えたかった」。今季新加入のMF福田ゆい(21)は「マイナビ仙台の選手として、被災した地域に勇気を与えられるようなプレーをしないといけない」と気を引き締めた。【佐藤究】