J1清水エスパルスDFエウシーニョ(30)が、復帰に向けて確かな一歩を踏み出した。20日は静岡市内で午前と午後の2部練習を行った。

股関節痛で戦列を離れていたエウシーニョは、午前練習で今季初めてピッチでの練習を開始。ドリブルやパスなど軽めのメニューだったが、「素直にうれしい。痛みもなかった」と、終始笑顔でこなした。

昨季から痛みを抱えながらプレーしていたため、今季は来日が遅れた。チーム合流は先月17日。その後は室内でのトレーニングとリハビリに専念していた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断している期間も、有効に活用。筋力強化などに努め「そのおかげで今日、グラウンドに出ることができた」。快方に向かっていることを語った。

ピーター・クラモフスキー監督(41)も頼れる助っ人の復帰を喜んだ。「まだ時間はかかりそうだが、一歩一歩進んでいってほしい」。今後も段階を踏んで、リハビリの強度を上げていくという。右サイドバックのエウシーニョは、攻撃的なスタイルを実現させるためにも欠かせない選手の1人。「1日でも早く復帰できるようにしたい」と意欲を示した。【神谷亮磨】