J3ヴァンラーレ八戸は明日27日、アウェー福島戦で開幕を迎える。参入1年目の昨季は10位。今季は中口雅史新監督(48)のもと、全員攻撃、全員守備のスタイルでJ2昇格圏内(2位以内)を目指す。キーマンは33試合中19試合で途中出場のFW上形洋介(27)だ。チーム最多11得点を挙げ、そのうち6発がスーパーサブで決めた一撃。上形は「昨季を超えられるような得点数を取る」。2年連続2桁に照準を合わせている。

全34試合のリーグ戦は、フル出場すれば計3060分ピッチに立つことになる。昨季の上形はその半分近い計1615分でゴールを量産。90分あたりの得点率は0・61で、2試合につき1得点以上は奪える計算だ。もちろん先発レギュラーを目指してはいるが「ポジションはFWなので、点を取ることが仕事。長い時間でも最後の1分でもゴールを取って貢献したい。そこ(スタメン)に固執せずやる」。どんな立ち位置でも目に見える結果を残していく。

具体的な数字は掲げない不言実行タイプで「自分にプレッシャーをかけることが合わず、1試合1得点できればいいが、そんなに簡単ではない。チームに貢献できるようにたくさん点を取りたい」と言葉に力を込める。「途中出場の鬼」から「真のゴールハンター」へ、たくましく変貌する。

【山田愛斗】