Jリーグは7日、オンライン上で実行委員会を行った。前日6日にプロ野球と合同で実施した新型コロナウイルス対策連絡会議で確認した通り、10日のJ2岡山-北九州(Cスタ)から有観客で実施する。

1日には有観客での開催時における感染症対策のガイドラインを変更した。収容人数の政府方針に基づき、上限5000人(もしくは収容人数の50%の少ない方)の10日からは「超厳戒態勢時」、収容人数の上限50%の8月1日からは「厳戒態勢時」と制限の強弱をつけていたが、10日から席割り方法やアウェーサポーターの観戦禁止などを除く項目が「厳戒態勢時」へと緩和した。ばらばらではなく整列して入場し、キックオフセレモニーなどイベントの開催も制限付きで可能とし、飲食やグッズの販売も許可となった。

会議では、アルコール販売は7月中は見送られることで一致した。村井チェアマンは「アルコールは慎重にという専門家の意見を土台に議論した。アルコールを過度に飲まれた方への対応配慮より、まずは安全にお客様をお迎えすることに集中したい」と説明した。

東京を中心に新型コロナの感染が再拡大している。村井チェアマンは「選手は県をまたいで移動するが健康管理、検査をしているので感染拡大に直接つながることはないと考えている。スポーツは社会を元気づける、必要なものだと認識している。安全配慮をした上で地域に活力を与えるよう貢献したい」と語った。

○…Jリーグの実行委員会でも九州地区の豪雨被害の情報を共有した。J3の熊本や鹿児島から現状報告を受け、対応を協議。11年の東日本大震災をはじめ大きな災害が発生した時に行う募金「TEAM AS ONE」実施の検討に入った。村井チェアマンは「鹿児島ではコロナのクラスター発生と同時に集中豪雨といちばん恐れていることが現実に起こっており、夏季の台風シーズンの警戒も共有した。支援体制を固めていきたい」と語った。

○…村井チェアマンはPCR検査を受けていない審判員が再開後の試合に臨んでいたことの経緯を説明した。当初は選手同様に全審判員も公式戦再開前の検査対象だったが、他の仕事を持つ審判員から検体を集める準備が整えられなかったとして対象から外し、7月4日から検査を始めていた。村井チェアマンはこの件を6月19日に認識していたといい「完全に失念していた。大事なことをお伝えできず、申し訳ない」と陳謝した。