東京ヴェルディが、東京オリンピック(五輪)世代のMF井上潮音(22)の2得点などでヴァンフォーレ甲府を下し、今季初勝利を手にした。今季初めて観客を迎えての一戦。井上は前半37分、MF井出のスルーパスに抜け出し先制。1-1の後半13分には、右サイドからのグラウンダークロスにファーサイドで飛び込み2点目を決めた。日本代表森保監督が視察する前で結果を残した。

前節大宮戦はボランチで先発もハーフタイムで交代となった。永井監督はハーフタイムで悔し涙を流す井上の姿を見て「絶対に次はやってくれる」と直感を抱き、今節は左FWで先発起用。1発回答の結果に指揮官は「サッカーの神様はいると感じさせてくれた2発だった」。前指揮官でC大阪のロティーナ監督は、井上を「ヴェルデイのメッシ」と表現していた。永井監督は「メッシよりもヴェルディのイニエスタになってほしいと思っています」と期待を寄せた。