Jリーグは16日、第7回理事会を行い、J3入会要件の一部特例処置の制定などを決議し、寄付金の募集開始や、6月に公開した「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」の内容変更なども発表した。

J3入会要件の一部特例処置の制定は、新型コロナウイルスの影響により、今季の日本フットボールリーグ(JFL)の大会方式が変更されたことに伴うもの。従来の規約の入会要件にあった「入会直前年度のJFLのリーグ戦におけるホームゲームの1試合平均入場者数が2000人を超えており、かつ、3000人に到達することを目指して努力していると認められること」について、20年度の入会審査においては適用しないことをきめた。

また、「入会直前年度のJFLのリーグ戦における最終順位が4位以内であり、かつ、JFLに属する百年構想クラブのうち、上位2クラブに入っていること」という項目については、リーグ戦がJFLの定めるリーグ戦成立要件を満たすことを条件とすると追記した。

寄付金については、試合の運営や選手育成、国際交流などを使途とし、個人、法人から募っていく。金額は2000円以上からで、期間は常時募集とした。Jリーグ公式サイトに寄付金専用ページを設け、返礼希望者に対してJリーグオリジナルデザインの領収書を発行するという。

また、「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」の内容も一部を変更。選手、関係者のウイルス感染に関する情報開示について、検査結果の発表範囲は公式検査の対象となる選手、関係者のみとしたほか、選手の家族、同居人らがウイルスの陽性判定を受けた場合については、当事者への社会的な影響などを考慮し、今後は発表しない。また、Jクラブ限定としていたトレーニングマッチの相手については、今後の状況を見ながら、大学などJクラブ以外のチームとも対戦可能になる項目も追加した。