静岡学園高DF田辺秀斗(3年)が、来季の新戦力として川崎フロンターレに加入することが内定した。13日、静岡市内で仮契約を結び、クラブから正式発表された。

中学までは選抜経験もなかった18歳は、夢のプロ入りを勝ち取り「うれしい気持ちでいっぱい。1年目からメンバー入りできるように全力でやっていきたい」と、川崎Fのユニホーム姿で意気込みを語った。

U-18日本代表にも選出された大型サイドバックで、180センチの長身と50メートル5秒9の俊足を生かした攻撃参加が魅力。昨年の県総体から田辺に注目してきた川崎Fの向島建スカウト部長(54)は「スピードもフィジカルもある。ボールを受けた時に慌てず顔を上げられることも大きなポイント」と、獲得理由を挙げた。

川崎Fでは、同校OBのMF大島僚太(27)MF長谷川竜也(26)FW旗手怜央(22)が活躍する。今年2月にオファーを受けた田辺は「静学でやってきたことを日本のトップレベルでできる。成長につながると思った」と加入を決断。「静学4人目の選手として誇りを持って戦っていきたい」と、目を輝かせた。

8月24日には全国選手権につながる県大会の組み合わせが決まる。田辺は「自分が引っ張っていく」と、全国連覇に向けて決意を新たにした。【前田和哉】

◆田辺秀斗(たなべ・しゅうと)2002年(平14)5月5日、京都府相楽郡精華町生まれ。東光小1年から山田荘SCでサッカーを始める。精華西中では奈良YMCAでプレー。家族は母、祖父母。180センチ、72キロ。O型。