サンフレッチェ広島が土壇場でFC東京に追いつき、ホームで勝ち点1をもぎ取った。

前半14分にDF野上結貴が左足で決め、先制に成功。「いい落としがきたので、コースに流し込むだけだった」とペナルティーエリア内の右よりから左足で狙い、左サイドネットを射抜いた。

19分、22分と失点が重なって逆転を許したものの、37分に追いつく。DF荒木隼人が後方からのクロスにヘディングで合わせる技あり弾を披露した。しかし45分に東京FWレアンドロに直接FKを決められ、またもや劣勢になった。

前半だけで計5点が決まる攻防ながら、追いかける展開で後半は双方ゴールが決まらず。このまま試合終了かと思われた後半ロスタイム6分、MF川辺駿が決めた。FWレアンドロ・ペレイラのシュートが1度は相手に阻まれたものの、ゴール前に詰めていた川辺がこぼれ球を押し込んだ。

試合後、川辺は得点シーンについて「こぼれてくるかなと準備していたおかげ。ゴールが空いていたので緊張したが、決められてよかった」と振り返った。敗戦濃厚の中で同点に持ち込み「シーズンを通してみれば、貴重な勝ち点1だと思う」と前を向いた。