藤枝東高DF稲葉楽(がく)主将(3年)が来季、J2金沢に加入することが内定した。24日にクラブが発表した。同校で取材に応じた稲葉は、ユニホーム姿を披露。プロ入りの夢をかなえ「率直にうれしいです」と笑顔を見せた。

同校からの高卒Jリーガーは、2005年卒業で浦和入りした赤星貴文氏(34)以来、16年ぶりとなる。稲葉は187センチのセンターバックで左足の正確なキックが武器。金沢からは7月に正式オファーを受けた。大学進学と迷った末に「厳しい環境で勝負してみたかった」と決断。新型コロナウイルス感染拡大の影響で練習不参加も、能力を高く評価していた金沢の柳下正明監督(60)との面談後に意思を固めた。

高校生でもJリーグの公式戦に出場できる特別強化指定選手に登録される見込みだ。26日にはチームに合流し、当面はクラブで活動する。「ヘディングや1対1の強さで勝負したい」と訴えた。【神谷亮磨】

◆稲葉楽(いなば・がく)2002年(平14)4月27日、三重県生まれ。幼稚園年長からサッカーを始め、小学校時代は大阪の和泉FCに所属。中学時代はC大阪U-15でプレーした。18年福井国体は静岡県選抜として出場。187センチ、74キロ。左利き。家族は両親、姉、妹。血液型A。